英語圏では学習障害の発生率が高い
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中学生になってから英語が極端に出来なければ、学習障害の気があると思った方がイイかも知れない。
というのも英語というのはつづりと発音が1対1になっていない言語なので、どう読めばいいのか難しいからである。
ひらがなやカタカナなら、読み方が殆ど決まっているので、どう読むのか迷うことは少ないが、英語の単語の場合、どう読めばいいのか大人でもわからなかったりするからね。
たとえばAの音だってアクセントがあれば「エイ」と読むしアクセントがなければ「ア」と読まなければならない。
またpsyとかphとかthなど、2文字や3文字で発音が決まっていたりするモノもある。
だからどこで区切ればよいのかは、そう簡単には理解できない。
学習障害の発生率も、同じヨーロッパでも発音が比較的簡単なイタリアでは十パーセント未満だが、英語圏では十パーセントを超えるとかいう話であるから、さもありなんと言うことである。
なので英語圏では「フォニックス」という教材が作られ、アルファベット1文字ずつ取り上げて発音を教えるらしい。
日本でもフォニックス教材はいくつか発売されているので、それを使って発音を学ぶというのも一つの手である。
ローマ字の読み書きを徹底的に繰り返す
中学生になってから英語が全然ダメという子供は、ローマ字の読み書きから徹底的に直す必要がある。
もちろん大文字・小文字の練習も直す必要がある。
というのも中学3年生くらいになっても、pとかyを罫線の下に突き抜けず、上に書いている子供もけっこういるからだ。
こういう子供は根本的にトレーニング不足である。
あるいは学習のコツが掴めてないだけかも。
どちらにしてもまず、ローマ字の綴りと読みを徹底的に練習する必要がある。
ローマ字の50音表を用意して、片っ端から発音させてみる。
読めない文字があっても、とにかく全部読ませる。
読めなければ見本として発音してあげて、それを復唱させる。
これを週に1~2度やるだけでも、けっこう違ってくる。
ローマ字表は国語の4年生とか5年生当たりに載っているはずなので、それを捜してきて使っても良いし、英語特有のpsyとかphとかthが載っている表を見つけてきても良い。
とにかくそれをドンドン読ませて、書かせればよい。
前からではなく後ろからやらせたり、ランダムに読ませたりしても良い。
ただし相当の時間がかかることは前もって理解しておくべきだ。
ローマ字を読み書きするのに2時間くらいかかったりする。
でもやっていることは言葉の読み書きだから、数週間続けていくと、だんだん時間がかからなくなっていく。
私の経験上は、6週間くらいからかなり様子が変わってくるように思う。