チックと学習障害
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学習障害にはチックを伴うことが多い。
私なども多少そういうところがある。
チックとは体の一部分をピクピクさせたり顔を歪めたりするあれだ。
最近はチックとは呼ばず、トウレット症候群と呼ぶ場合も多いが、これは慢性化したチックのことである。
トウレット症候群は治療が必要なチックだと思えばよい。
さてチックは大きく運動チックと音声チックの二種類に分かれる。
運動チックというのは、不自然な身体の動きが繰り返されるチック。
音声チックは短い音声をあげたり、意味不明な言葉を繰り返したり時には汚い言葉を繰り返す。
程度により学校や家庭生活に支障が出る場合もある。
運動チックとは
運動チックの特徴は、ウィキペディアの記事によると、こうなっている。
- 顔面の素早い動き
- 腕や肩を振り回す
- 手遊びする
- 体をねじったり揺すったりする
- 電車のアナウンスを流す
- 走りながら笑う
- 自分の体を触ったり叩いたりする
- 他人の身体や周囲のものなどにさわる
- 口の中を噛む
- 手に爪で傷をつける
- 顔をカッターで傷をつける
- 一定の動作をする
- 人の臭いを嗅ぐ
一方、音声チックとは、要するに怪しいヒトの言動みたいなモノが多い。
- あっあっと言う
- 咳払い
- ハサミを舐める
- 右手を動かす
- 鼻をすする
- 短い叫び声
- 汚い言葉(しばしば罵りや卑猥な内容)を言う
- うなり声
男児が女児に比べ約3~4倍多い。
またADHDや強迫性障害・学習障害・自閉症を合併する例もある。
チックは、子供のウチに対処が必要。
チックの多くは6~8歳に起こり、1年以上続いたりするらしい。
女の子より男の子に多くみられるので、遺伝的な素因が考えられる。
チックというと昔はフラストレーションを発散させるための行動だと考えられていたので、育て方に原因があるとか、愛情が足りないからだと、親や兄弟に責任があると考えられていた。
しかしながら近年の研究ではチックは大脳の病気であり、ドーパミン神経系の過敏から来ているらしいとわかってきた。
日本ではまだまだ認知度が低くチックが起きるといまだに「家庭の問題に原因がある」「精神的な問題」などと言われてしまうので注意が必要だ。
学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)トウレット症候群など、脳の関連する病気や障害の認知度は外国に遅れている部分が多々あるので、子供を持つ親や子供を指導する学校教師・塾の講師・警官や公務員などは、もっと知識を持つ必要があると思う。