英語で難読症(学習障害)がみつかる事もある。
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また小学校では難読症だと分からなくても、中学に上がって英語の授業が始まると、難読症だと分かることもある。
というのは英語のスペルというのは、発音と必ずしも一致しない事が多いので、つづりと発音の対応関係がすんなり理解できないものだからである。
人間の脳は文字を読む時に、まず脳の中で音に変換し、その音によって理解するという風にできているらしい。
だがスペルと音の関連性がわからなければ、英語の文章を読んでも音に変換できないので、そこで支障が生じる。
これって果たして学習障害なんだろうか? とも思うが、学習障害は異常でないと理解すれば、「できるほうがすごい」のだから当然のことかも知れない。
こういう場合徹底的に音読して、単語と音を一致させるのが1つの解決策である。
また国語に関しても、中学に上がると抽象的な言葉が増えるので、ついていけなくなることが多い。
それから数学などでは、中3になって急に成績が落ちる子どもも多い。
平方根など難解なモノが出てくるせいだろう。
ただ難読症の人間には空間認識に長けた人も多いため、数学がとんでもなくできる難読症の人間もいる。
女子の学習障害は、見つかりにくい傾向がある
学習障害は通常、心理検査と学力検査によって調べられている。
ただし方法が確立されているわけではないようだ。
学習障害とは、「視聴感覚や運動機能に全般的障害はなく、言語の中でも読み・書き項目だけに困難がある」ということであるので、まず試聴感覚や運動機能に問題がないかどうかを確かめる。
これに問題がないと分かったら、学力検査をして調べる。
学力検査には実学齢よりも1~2年低学年の文字や数字を用いて行う。
6年生だったら4年生の読み書きと図形の模写そして算数だ。
難読症の場合2学年前に習得しているはずの字でも間違いが多く、また合っていてもかなり時間がかかる場合が多い。
ただし現在のところ検査に用いる平仮名・カタカナ・漢字の標準が無いため、どのくらいかかるのが標準的であるのかは判定できない。
また女子の場合は男子よりも言葉を使う機能が先に発達するので、できていても難読がないかどうかは判定しにくい場合もある。