適当、臨機応変、という言葉で何をすればいいのかわからない
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子供が話さない、読み書きも出来ない。
そのことが心配で心配でたまらないリエさん、ついつい子供をしかりつけてしまって、とうとう子供が寄りつかないような状態に。
家にこもりっきりだと気が滅入ってしまうので、介護施設の手伝いに働きに出る。
ところがやはり、言われたことが一つしか出来ず、複数の仕事を順番にやることが出来ない。
メモでもすればいいのだが、そう言う癖も付いていない。
片づけられないのと同様で、優先順位や程度がわからない。
仕事も続かず、ウツ状態になって神経科に通うことに。
そんなある日、書店でであった一冊の本で、自分の問題が脳に原因があると知る。
通っていた神経科の先生に専門医を紹介してもらい、子供の頃から出来なかったことなどを書き留めて診断を受けると、ADHDとアスペルガー症候群であるという診断。
息子も高機能自閉症(アスペルガーの類似症)と診断され、親のせいではないと言うお医者さんの言葉に救われる。
それからは、一般のやり方ではなく、自分なりのやり方をいろいろ工夫して、家事や子育てが出来るように努力の方向を変える。
たとえば聴覚過敏は、音楽をイヤホンで聴くことでごまかす。
水を直接触らないですむように、ラップや泡立て器を利用する。
臨機応変、適当、と言う言葉は、相変わらず意味不明なようだが、それでも一つ一つ仕事をやっていけばいいと開き直って生きているという。