偏食じゃないが食べ物は一品ずつしか食べられない
更新日:
片づけられないリエさんの動画の続き。
女性の場合、学習障害・発達障害の発生率は男性に比べてかなり低いのだが、発生すると男性の場合より深刻になると言われている。
リエさんの場合はまさにそれで、様々な障害が同時に発生している例かもね。
リエさんの場合、落ち着きが無くて教室を走り回るADHD(多動性障害)と、アスペルガー症候群の傾向があった。
アスペルガー症候群の特徴としては、
- 特定のモノに異常に執着する、
- 時間通りでないと気が済まない
- 興味のないことは全くやらない
- 他人の気持ちなどを察することが出来ない
リエさんの場合は、プレゼントの交換で、別の女の子が手作りで作った絵本が当たったのだが、「いらない」と言ってしまって、作った女の子を泣かしてしまう。
また靴の左右の見分けが付かなかったり、靴ひもがちゃんと結べないので、すぐに足を取られて転んでしまう。
ハサミで紙をまっすぐに切ることが出来ず、左右の手を共同させて何かをすることが苦手。
箸を持つのも苦手で、しかもおかずは一品ずつしか食べられない。
ハンバーグとサラダとポテトがあったとしても、まずハンバーグを全部食べて、サラダを全部食べて、ポテトを全部食べてと言う感じで一つずつ片づけるのだ。
食べ物に好き嫌いはないので偏食ではないのだが、それって一体なぜ?
味覚過敏で、複雑な味は嫌い
食べ物を一品ずつしか食べられないリエさん。
ハンバーグならハンバーグを全部食べてからでないと、別のおかずに手を付けない。
両親はしつけだと思って「バランス良くいろいろ食べろ」と叱るが、実は「色んな味が口の中にあると気持ち悪い」ので、おかずを一品ずつ食べないと仕方がないという。
これは味覚過敏(みかくかびん)という状態らしく、要するに味がものすごく強く感じるものだから、色んな味覚の信号が脳に送られると、頭の方が混乱して気持ち悪さにつながると言うことらしい。
こういうのは感覚の感度が良すぎることから生じるので、年を取ると感覚器の感度が落ちて老化によって解決することも多いようだ。
アスペルガー症候群ではこういった感覚器の過敏が他にも同時に様々に発生するという。