学習障害の診断

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学習障害難読症、ディスレクシア、識字障害、読字障害)というのは、読み書きはできるが意味が分からないといった状態である。

 

また読み書きはできるが非常に時間がかかる、他にも算数ができない、計算はできるが文章題ができない…といった状態である。

 

注意欠陥・多動性障害(ADHD)のように、注意力が散漫になったりウロウロうろついたり、衝動的に大声を上げたりするわけではないので、学習障害であるかどうかは、なかなか判断が難しい。

 

難読症の場合、1人1人苦手の様子や程度がちがうのだ。

 

ただ読み書きに関しては、こういった事が起こる。

 

(1)文字を読むときに、

  • スラスラ読めない(流暢さの欠如)
  • 読み間違いが多い
  • 飛ばし読みしてしまう。

     

(2)文字を書くときに、
  • 鏡像文字(左右がひっくり返った文字)を書いてしまう
  • 字体が変形してしまう。

     

  • 勝手に字を作ってしまう
(3)文字を写すときに
  • 見たばかりの字形が覚えられない
  • 黒板の字の書き写しが難しい
一般にひらがな・カタカナ・漢字の順に難易度が増すので、ひらがなはちゃんと書けるがカタカナは書けない、カタカナはちゃんと書けるが漢字は書けない、簡単な漢字は書けるが複雑な漢字は書けない…というように程度の差がある。

 

英語なんかでもbとdを書き間違える子どもはかなり多い。

 


学習障害(難読症)の症状とは?

ディスレクシア、難読症、識字障害は、比較的高学年になってから分かることが多いようだ

 

というのは高学年になるほど抽象的で難解な言葉が増えていくからである。

 

ただ幼児期から小学校低学年でも、その兆候が分かる場合がある。

 

たとえば普通の子供は4歳くらいから、文字に興味を示し始めるが、難読症の子どもは読み聞かせや絵には興味を示しても、印刷物や文字に興味を示さない。

 

それから小学校低学年では、読み書きの苦手は早くから現れ読み書きの速度が遅い、読み書きの間違いが多いという症状が出る。

 

ただしこれは家庭学習によって解決してしまうので、軽度ならばわかりにくい。

 

また読み書きに顕著な支障が無いにも関わらず、算数が出来ないとか文章題が解けないという場合もある。

 

小学3~4年頃からは学校で習う漢字の数や抽象度が増えて、学習内容が難しくなるわけだが、難読症の児童はくり返し練習してもそれを習得するのが難しい。

 

子どもが1人で勉強してるのにできないという状態は難読症を疑ってみる必要があるだろう。

 

これはもう子どもが1人では解決できない状況である。

 

まとめると

  • 本や文字に興味がない
  • 読み書きに時間がかかる
  • 読み書きに間違いが多い
  • 読み書きはできるが算数だけできない
  • 計算はできるが文章題が解けない
  • 勉強しているのにできない
ということだろうか。


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