子どもが極端に勉強できない
子どもが極端に勉強ができない場合、学習障害(通称LD)ではないかと疑った方がいい。
というのもアメリカでは15%もの国民が学習障害ではないかと推計されているからである。
ただしこの学習障害は発達障害の1つのカテゴリーではあるが、異常ではないと考えられる。
というのも複雑な言葉を使ったり、文字を読んだり書いたりするという能力は、一般の動物には備わっていない能力であって、人間にどこまでその能力が備わっているかは疑わしいからである。
ほんの二~三百年前には、読み書きそろばんというのは必ずしも必要な能力ではなく、一部の人間だけができれば良かった。
つまり当時はそこまで高度なことができない人間がいても、別段問題はなかったのだ。
学習障害とは全ての人に高度な教育を施すことになったことによって出てきた問題といえるし、また社会が求める知的水準が高すぎる事による問題といえるかも知れない。
ただ子どもが極端に勉強できないなら、もしかして学習障害ではないかと考え、早めに対処することが必要だろう。
科学者のボーアなど学習障害を持ちながらも人類に偉大な貢献をした人物は山ほどいる。
映画俳優のトム・クルーズなど、多くの有名人が学習障害を克服して今に至っているので、悩むよりも先に行動が必要だ。